diary

WEB社長日記

トイレの神様

昨日の日曜日は、奈良の橿原まで中村文昭さんという年間300回くらい講演している方の講演を聞きに行ってきました。

午後1時から4時くらいまで、笑いあり涙ありで3時間、感動しっぱなしでした。

講演のCDを持っているので、同じものを4,5回繰り返し聞いていたのですが、やっぱり生は違います。

ぐっと心に直接響いてきますね。
橿原までわざわざ行った甲斐がありました。

この中村さんという方は、三重の高校を卒業してから東京へ出て、とある実業家(師匠)と出会い、その師匠の元で壮絶な修業時代を経て、その後、三重でウェディングレストランを経営することになるんですが、こちらの著書「お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ」にもあるように、人の生き方を伝えてらっしゃる方です。

その修業時代には、風呂には1週間に1回しか入らず、とにかく周りの人に喜んでもらうことを徹底して行い、野菜の行商から都会でバーを5件も経営するようになったり、独立して三重でレストランを開業する時には、三重の長者番付の上位から順に会いに行き、自分のしたいことや、夢を語り、そこで共感してくれたお金持ちから2億以上ものお金を融資してもらって、その借金もお店が繁盛することで、計画よりもずっと短い期間で返済してしまったりと、実話かどうか疑いたくなるようなすごい人生を歩んでらっしゃるんです。

今では全国のニートを集めて、北海道で農業をしていて、社会問題になっているニートが食糧問題を解決するという、2つの問題を同時に解決するという取り組みをしていて、今は東京ドーム7個分の敷地で農業をしているそうです。

昨日の講演は、その北海道でやっている「耕せにっぽん」の話が中心でした。

思い出しただけでも涙が出てきそうなんですが、その中で出てきた話を一つだけご紹介します。

それはトイレ掃除について。

北海道の宿舎ではニートが共同生活を送っているのですが、朝4時に起きてまずやることがトイレ掃除だそうです。

お金っていうのは、入口(稼ぐこと)よりも出口(どう使うか)が大事だというのが、中村さんの師匠の教えなんですが、それと同じで、食も入口(食べるモノ)も大事だけど、出口(排泄)はもっと大事だと言うんです。

だから、トイレは素手でピッカピカに磨きます。

そこで面白い話をされていました。

家を建てると、7人の神様が住み着くそうです。
足の速い神様から順に、リビングやキッチン、寝室・・・・と住み心地のいい部屋に入っていくんですが、一番到着の遅れた神様はトイレしか空いてないので、トイレに入るんだとか。

で、なぜその神様は一番遅かったのかと言うと、宝物をいっぱい抱えてやってきたからなんだそうです。

(その神様って女の神様で“べっぴんさん”なんですかね?)

という話をされてたんですが、先日、箕面で講演をお願いしたお好み焼き千房の中井社長も、トイレ掃除を素手でされる方で、道頓堀商店会の会長をしていた時に、地方から来た修学旅行生に道頓堀で何をやらせたかと言うと、公衆便所の掃除でした。
もちろん素手です。

その元になっているのが、イエローハットの創業者である鍵山秀三郎さんなんですが、この方は、会社が小さい時から、トイレ掃除をし続け、今の会社を築き上げた方で、今では「日本を美しくする会」という市民活動に発展して日本全国に広まっています。

私の尊敬する方々は、みんな口を揃えて同じことをおっしゃっているんですよねぇ。

去年、鍵山さんの本を読ませてもらって、トイレ掃除のことを知った時は、掃除の回数が少し増えましたが、素手を突っ込むなんて出来ませんでした。

しかし、今年の初めに鍵山さんの講演を聞いてから、素手で毎朝トイレを磨くようになったんです。

これも本と生の講演の違いでしょうか。

すると、なんか今年は、色んなことがいい方向に進んでいるような気がします。

意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」

これはアメリカの心理学者の言葉だそうですが、私の人生何かが変わり始めたんでしょうか・・・・。

だといいのですが。

ニートの子たちも小さな部屋で引きこもっていたのが、北海道の大地で自然を相手に闘って、ずいぶんたくましく成長しているそうです。

不況・原発問題・円高・少子高齢化・・・・・・先行きが不安なことを数え上げたらきりがないですが、中村さんの伝えていることをもっともっと多くの人が聞いて、行動に移せば、きっと素晴らしい未来がくると思える講演でした。

私も自信を持って生きていこうと思います。

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